この記事を読んでいる人はおそらく産業廃棄物収集運搬業の許可を今すぐ取らなければいけない人、または近い将来取ることを検討している人だと思います。
許可を取るのに講習会を受けなければならないのは分かっても、開催地や受験資格、講習会の難易度等細かいところまで理解している人は少くないと思います。
このページでは講習会の細部まできっちり説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
まずは講習会の概要を理解しよう
産業廃棄物収集運搬業の許可申請をするには講習会の修了書が必要になります。ですので、この講習会を受けないことには何も始まりません。まずは講習会を受けることを第一優先にしましょう。
講習会は公益社団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が主催しています。
講習会の開催地など基本的な情報を一つずつ確認していきましょう。
受講対象者
対象者は個人なら本人、法人の場合は代表者か役員の中から1名が受ければいいことになっています。ただし、役員が受講する場合は原則取締役が受講する方がのぞましいです。
また、受験資格はありません。特に要件を満たさないといけないというわけではなく、どなたでも受験できます。
講習会はどこで受けるの?
講習会は全国どこでも受けることができます。ただし、開催されるのは各都道府県で約3か月おきになっています。また、定員数も限られているので必ずご希望の会場で受けれるとは限りません。急いでいる場合は遠方の都道府県会場で受けることになりますが、講習会は2日間ありますので、その場合はそれなりに大変です。
ですので、許可を取ることを思い立ったらまずは日程を確認して、すぐに申し込みをしましょう。できるだけ、お近くの会場で受講する方が望ましいと思います。
講習会の年間スケジュールはあらかじめ決められています。以下にスケジュールを記載していますので、ぜひ参照してください。
2017年8月
開催地 | 開催期日 | 定員 | 会場名 | インターネット受付最終日 |
宮崎 | 8月1日・2日 | 130 | 宮城県建設産業会館 | 7月22日 |
岡山 | 8月3日・4日 | 150 | 岡山商工会議所 | 7月24日 |
香川 | 8月3日・4日 | 150 | ホテルパールガーデン(旧ウェルシティ高松) | 7月24日 |
和歌山 | 8月8日・9日 | 100 |
プラザホープ(和歌山県勤労福祉会館) |
7月29日 |
愛知 | 8月9日・10日 | 150 | 名古屋国際会議場 | 7月30日 |
長崎 | 8月22日・23日 | 150 | 長崎県勤労福祉会館 | 8月12日 |
栃木 | 8月30日・31日 | 150 | コンセーレ ((一財)栃木県青年会館) | 8月20日 |
大阪 | 8月30日・31日 | 150 | 大阪私学会館 | 8月20日 |
青森 | 8月30日・31日 | 150 | ウェディングプラザ アラスカ | 8月21日 |
なお、空席状況は公益社団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)のホームページで確認をしてください。
こちらから講習会開催日程・空き状況検索のページより確認できます。
新規の講習会は2種類ある
産業廃棄物収集運搬業の講習の他にも特別産業廃棄物収集運搬業の講習があります。また、それぞれ更新の際も受講する必要があります。
それぞれ以下の違いがあります。
産業廃棄物収集運搬業の新規講習・・・受講期間:2日間 受講料:30400円
特別産業廃棄物収集運搬業の新規講習・・・受講期間:3日間 受講料:46200円
新産業廃棄物収集運搬業・特別産業廃棄物収集運搬業の更新講習・・・受講期間:1日 受講料:20000円
※申し込みは書面による申し込みの他、インターネットでも可能です。
試験の難易度は?
2日目の最後に簡単な試験があります。この試験に合格をしないと修了書はもらえません。
この試験は落とす試験ではありませんので、まじめに講習を受けていれば受かる試験です。
※再試験は2回まで可能です。
修了書の有効期限は?
修了書には有効期限があります。新規で5年、更新で2年です。
うっかり忘れることのないように管理しましょう。
まとめ
- 法人の場合は代表者か役員の中から1名が受ければいい。
- 受験資格は特になし。誰でも受けられる。
- 受講は全国どこでもいいが、各都道府県で毎月開催されるわけではないので、早めに申し込みをする。
- 受講後、試験を受けて合格しなければ修了証をもらえない。
- 修了書には有効期限がある。新規で5年、更新で2年。
先程も言いましたが、産業廃棄物収集運搬業の許可申請は修了証がなければ申請できません。また、受講後試験に受かっても修了書が届くのは2週間後です。早く申請をしようと思ってもその2週間の間はもちろん申請できません。各会場の定員数も限られており、希望通りの場所・時期に受講できないこともあります。許可申請をすることを思い立ったら、まずは講習会の申し込みをしましょう。